西部劇の舞台:モニュメントバレー(Monument Valley Navajo Tribal Park)
ユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域一帯を、モニュメントバレーと呼んでいる。
メサといわれるテーブル形の台地やさらに浸食が進んだビュートといわれる岩山が点在し、あたかも記念碑(モニュメント)が並んでいるような景観を示しているので、この名前がついたそうだ。
古くからのナバホ族が居住していた地域で、リザベーションとなった現在では、その一部はナバホ族管轄のもとに一般に公開されている。また、ナバホ族の聖地とも呼ばれ有名な観光地のひとつとなっている。



時間帯によって、見事なほどに色が変わる・・・これは、もちろんモニュメントバレーに限ったことでは無いが、大自然の中では、時間帯・角度によっても景色は大きく変わり、様々な表情を見せてくれる。

ほとんど同じアングルから撮っても、さまざまな色、さまざまな表情を見せてくれる。

さらに、その日の太陽、雲の状態によってもまた、変わった景色となる。まさに、天空から差す光だ。

往年の西部劇ファンならば、おそらく、ここの景色は、かなり馴染みのあるものじゃないだろうか?
荒涼とした砂漠に囲まれて点在する赤いメサ(テーブル岩のこと)やビュート(岩山のこと)の姿は、これまで数え切れないほどに写真や映像に登場している。特にジョン・フォード監督の西部劇の中では、有名な舞台となる場所だ。

ここは、ナバホネーション(ナバホ国)の中にある。米国政府からは一応独立国家した形となっているため、すべてナバホの人々が管理し運営している。
1200年代にはフォーコーナーズ(コロラド、ニューメキシコ、ユタ、アリゾナ)を中心としたこのエリアには30万人以上もの先住民族が生活していたと言われている。現在も当時の遺跡が次々と発見されている。
![]() |
![]() |
どの遺跡も当時暮らしていた民族が1300年頃を境に忽然と姿を消しこの地からいなくなっている事を示している。
1800年代に入って、ナバホ人が定住するようになり、その間、白人からの略奪、迫害に耐えて現在に至った。
(ナバホについては、右サイドバーの一番上を参照)
◆ビューポイント
モニュメントバレーには、いくつかのビューポイントがある。
![]() |
ミトンズビュー(Mittens View) |
ノースウィンドウズ・ビュー(North Windows View)
ふたつのビューとの間から、北側の景色を覗き込む。まるで、大きな窓から世界を覗き見ているかのようだ。
そこにある、同じ景色も、見る角度によっては、違ってみえる。だから、角度を変えてみる、視野を変えてみる・・ということだろうか。

![]() |
ジョン・フォード・ポイント |
トーテム・ポール(Totem pole)
まるで、ギザギザの細長い塔のようだ。高さ約250m近くある細い岩。
長年に渡って、ここに立つうちに風によってギザギザの跡がつけられてしまった塔なのだ。風化が進めば、すらに形を変えていくことだろう。また、これは、イェイビチェイとも呼ばれる。
ナバホの儀式のダンスの中で、イェイビチェイ(精霊)が踊る・・・まるで、その踊る姿に似ていることから名づけられた。

ちなみに、イェイビチェイとは、こんなイメージのようだ。
有名なナバホのラグ(織物)の図案の中にも、見かける。
背の高いすらっとした女性をイメージさせる。
◆モニュメントバレーを使った映画
ここを使った映画、TVドラマ、CMなど、実に多くの作品がある。とりあえず、ざっと、一般的な映画だけ紹介すると・・↓
注:ジョン・フォードは、多くの西部劇作品を出しているが、本当にここを使って撮影したのは、駅馬車だけだった・・との話もある。)
1939年 駅馬車 ジョン・フォード監督、ション・ウェイン出演 1968年、2001年宇宙の旅、スタンリー・キュービック監督 1968年、「ウエスタン」、セルジオ・レオーネ監督、チャールズ・ブロンソン出演 1969年、「イージーライダー」デニス・ホッパー監督、ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー主演 1975年、「アイガー・サンクション」クリント・イーストウッド監督、出演 1990年、「バック・トゥー・ザ・フューチャー3」 1991年、テルマ&ルイーズ、1994年、フォレストガンプ、2000年、ミッション・インポッシブル、 2002年、ウインドトーカーズ、2006年、カーズ、など。 |
さらに、こんな風景もある。ここは、ガイドに案内してもらわないと入れない場所。ハントメサ(Hunts Mesa )とミステリーバレー( Mystery Valley)と呼ばれている。
ユタ側のモニュメントバレーからの眺め、アリゾナ北より13マイル地点。ハイゥエイ163から南方向を向けばこの景色。
モニュメントバレーのど真ん中を、つきぬけるバレーロード。昔、映画の撮影のために作られたという話だ。 しかし、晴れているときは砂埃、雨がふれば、泥沼状態になるワイルド・アンド・ワインディングロードだ。馬で突き抜けてみるか、または、4輪駆動車か・・どちろも面白いだろう。
>>>Topへ戻る