アメリカの夏祭り・カンティーフェア(County Fair)

カウンティフェアーというのは、日本で言うところの夏祭り!ただし、その規模はかなりデカイ!
カウンティーというだけあって、町や村の規模でなく、郡(カウンティー)の主催になる。 アメリカは、町や村の上にカウンティーで区分けしている。たとえば、アーバイン市なら、オレンジ郡の中にあるアーバイン市・・というように。

カウンティフェアーは、夏の6月下旬〜9月いっぱいの間に、ほぼどの地域でも開催され、もちろん、開催期間などは、場所によって違う。

多くの出店が並び、様々な催しがあるし、また、遊園地まで出来てしまうのだ。
店も食べ物屋さんから、洋服、雑貨、新鮮野菜を売る八百屋やら、健康グッズやら、何から何まで、見ているだけで楽しい。
また、カウンティーフェアに来なければ、買えないようなものもあるので、毎年楽しみに来る人たちも多い。

その他にも、様々なアトラクションや、アート、音楽フェスティバル、野外コンサート、屋内での催しものまで、とにかく、盛り沢山。 遊園地と野外コンサートと・・万博みたいなアトラクションが一緒になったようなもの・・と言えるかもしれない。 ショーやコンサートなども、プロフェッショナルなものが多く、わざわざ、中国から舞踊団を呼んだり、最近は、かなり大掛かりなものも多い。

さて、カンティーフェアーの歴史だが、そこのカウンティーに売買をしたりするのも1つの目的だったようだ。 西部開拓時代の収穫祭、夏祭りのダンスパーティーみたいなものだったのだろう。
もちろん、今でも家畜がいっぱい連れて来られている。

牛・馬・ろば・ブタ・ヤギ・鶏・アルパカなど、子豚や子牛などもいて、子供たちと遊べるコーナーがあったり、子豚のレースなども催される。
また、屋内では、さまざまな展示会があったり、講習会が開かれたり、大人も子供も楽しめる。

カウンティーフェアの食べ物

食べ物を売る店は、実に多く出ている。
その場で、ジュージューと音を出して焼いている肉や焼きトウモロコシの匂いに、つい、食欲がそそられてしまう。
中でも、カウンティーフェアでなければ、なかなか食べられないものがある。


◆ターキーレッグ(Turkey Leg)

「鳥の骨付きもも肉」ってのは、日本でもあるけど、ターキーは、たぶん見たことが無いんじゃないかな?
色が黒っぽいが、ジュージューあがる煙でスモークされて黒っぽくなるため。中はジューシーで美味しいし、味付けも見た目より、ずっと薄味で、肉、本来の味が楽しめる。


◆ファンネルケーキ(Funel Cake)

ファンネルってのは、漏斗(じょうご)の事。
ひとことで言ってしまえば、ドーナツ。ドーナツ生地をじょうごの中に入れて、にょろにょろと油の中に落として揚げた、揚げドーナツ。
これに、ナッツやチョコをかけたり、粉砂糖をかけたり、食べ方は人それぞれだが、お好み次第。中でも一番人気は、新鮮なイチゴをのせて、ホイップクリームをかけたもの。


◆オニオンブロッサム(Onion Blossom)

これは、でっかい玉ねぎの揚げたものに、マヨネーズベースのソースにつけて食べる。
ブロッサムという名前のとおり、まるで、大輪の花が咲いたかのように、オニオンをカットしてあるのが特徴。 ビール好きには、たまらない一品。


◆焼きとうもろこし(Corn)

日本の夏祭りにも登場する、おなじみの、とうもろこし。 スーパーマーケットで買う物よりも、断然旨い!甘みも鮮度も抜群なものが多い。 ただし、日本の黄色いとうもろこしとは種類が違うので、色は白っぽい。
焼きトウモロコシといえば、香ばしい醤油の香りを想像しそうだが、アメリカでは、たっぷりのバターや、塩やペッパーで食べるのが一般的。


◆ホットドッグ(Hot Dog)

ホットドッグは、カウンティフェアーじゃなくても、どこでも食べられる。しかし、このホットドッグは、グリルしたソーセージに、玉ねぎと緑と赤のピーマンのソテーしたものをのせてある。
これは、スパニッシュ風のホットドッグ。


まだまだ、多くの種類のものが、ずらっと並んでいる。地ビールやワインの試飲もあったり、酒好きにもなたまらないはずだ。

これこそ、まさに、アメリカの夏祭り。
西部開拓時代に生きた人々の、ささやかな楽しみを偲びつつ、思いっきり食べて飲んで遊ぶこと。

注:開催日が限られているので事前によく調べること。
注:とくにオープンの日は、ものすごく混雑する。開園時間より早く到着して、並んで待つ方が万全だろう。
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