アメリカのカジノ

カジノファンならば、当然のごとく、ラスベガスに出かけることだろう。
しかし、カジノは何も、ラスベガスだけではない。アメリカならば、おそらく至るところにあるだろう。

それが、インディアンカジノと呼ばれるものだ。
これは、ネイティブアメリカン(先住民)が経営するカジノということ。
ラスベガスは除いて、ネイティブアメリカンで無ければ、カジノ経営は非常にむずかしい。かつての先住民の子孫にだけ与えられた特権とでもいえるかもしれない。
(もっとも、インディアンの子孫なら誰でもできるってわけじゃ、ないけどね。もちろん、色々な制約事やら審査に、当然お金もからむ。)

◆インディアンカジノが出来た理由
さて、まず、なぜ、カジノといえば、インディアン経営なのか・・の説明を簡単にすることにしよう。
ホピと先住民についての項でも述べたように、先住民は、アメリカ政府(つまり、白人が作った政府)によって、迫害され、絶滅運動の結果、生き残った人々は、インディアンリザベーションに押し込められてしまう。

インディアン・リザベーション(インディアン居留区)ってのは、もちろん今でもあるが、もともとは、広い地域に作ったインディアンの収容所のようなものと考えた方が適切だろう。
もちろん、白人が絶対住みたくも無いような辺鄙な土地で、しかもそこで農業と牧畜のみが許されたそうだ。
そんな不毛な土地で、農業や牧畜を営んだところでほとんど収入もなく、しかも、もともと狩猟民族だった部族は、農業や牧畜のノウハウも無く、餓死寸前まで追い込まれたはずだ。

そこで、起死回生をかけて、彼らは色々な事を試みる。
まず、手先の器用さを生かして、インディアンアート(近所で採れる石や土などを使ってアクセサリー、カゴ、坪、織物など)、または、大自然の美しい場所なら、観光産業。
どっちも不向きのところで、さて・・どうしたもんか!と、考えついたのが、賭博だった!

それも、高額な掛け金の賭博場。これなら、一攫千金をたくらむ白人どもも、いい客になってくれるかもしれない!
思ったとおり、それは、見事に当った!

ある部族が最初にはじめて、それが大成功を収めると、他の部族も続いて、賭博場を続々とオープンしはじめる。
もちろん、州政府は黙っちゃいない!当然、また、州や国を相手にインディアンとの戦争が始まる。
といっても、今度の戦争は、騎兵隊と戦うんじゃなくって法廷だけどね。
そして、彼らが、1つ1つ勝ち抜いて権利を奪い取った結果が、今のインディアン経営のカジノとなってるわけだ。

これで、なぜアメリカではカジノが合法なのか・・がおわかり頂けたことでしょう。

(詳しくは、右上の>インディアンカジノが出来るまでをご覧ください。


◆カジノの種類
そんなわけで、ラスベガス以外にあるカジノは、インディアンカジノというわけだ。
ラスベガスは、ラスベガスの項でも記したように、もともとはマフィアが作った街で、あそこはまた特別の地域だからね。

さて、インディアンカジノとは、どんなものかと言うと、もちろん様々だ。
街中にある小さなもので、カードやルーレットだけのものや、郊外にあり、ベガス並みにずらっとスロットマシンが並び、立派なホテルと併用しているものまで・・ピンキリにある。

右図は、ロサンゼルスを中心にした、インディアンカジノのマップだ。(街中にあるような小さなものは含まれてない)
下記は、便利なカジノの検索サイト(英語版)↓
(インディアンカジノからラスベガスまで網羅している。)
カジノ検索サイト

全国で、2011年の調べによると、240ものインディアンバンドによって経営されている、460ものインディアンカジノがあるそうだ。

●小さなカジノで、スロットマシーンも無く、バッフェやレストランでさえ完備されてないようなところは、昼間から酒臭いような、ちょっとやさぐれた男どもが多い(笑)
それはそれで、また、いかにも「昔からの賭博場」を彷彿とさせる雰囲気が面白いかもしれない。

●ゴージャスなホテルが併設され、ずらっとスロットマシンも並ぶようなところは、ベガスとほとんど変わらない様相がある。(ただし、ベガスと比べると、宿泊料金はホテルの格にあわせた通常料金をとるので、高額に感じるかもしれない。)

◆ロサンゼルスから日帰りできるカジノ
(いずれも、スパ・リゾート・ホテル付きのゴージャスなカジノを紹介)

●Morongo (モロンゴ
ここは、10番のフリーウェイから近く、近くには、カバゾン(Cabazon)に位置する、デザート ヒルズ プレミアム アウトレットもある。ここは、日本人観光客がよく買い物に行くところのようだ。
モロンゴのバフェは、日によって違うが、ランチなら、だいたい平均10ドルくらい。


●Pechanga(ペチャンガ)
15番のフリーゥエイを南に行ったところに位置する。
観光ツアーのバスがあり、また、日帰りのバスツアーもあるようで、アジア系の人々をよく見かける。
メンバーカードを提示すれば、平日のバフェのランチは、13ドル99。




●Pala (パラ)
ここは、同じく15番を南に行き、76番の道路に入る。周りには何も無いような田舎の風景だが、突然豪華な建物が現れる。
ここの、スパは全米一という評判。
バッフェは、メンバーカードを提示すれば、ランチは16ドル99.この3つの中では、一番高いだけあって、料理の質は一番だろう。


◆カジノの注意事項

●多くのカジノでは、21歳以上で無いと入れない。IDカードの提示が要求されることもあるので注意。
また、ギャンブルエリアで無い場所(レストランやショップ等)では、子供もOKの場合もあるが、カジノによっては、すべて許可されないところもあるので、事前に調べること。

●まず、カジノに行って一番先にすることは、IDを提示して、メンバーカードを作ってもらうこと。(無料)
食事をする場合なども、ディスカウントを受けられる。

●スロットマシンは、1セントから楽しめるものがある。
ただし、1ライン、3ライン、5ラインといったラインを選択するものが多い。また、マシンによっては、最低ラインが200ラインからしか無いというものもある。(つまり、1回で2ドルかかる計算になる。)

注:コツとして、一番小さいラインを選択すると、当りはめっきり少ない。一番大きなラインを選択するがコツ。

スロットマシンも最近は、様々あり、見ているだけで楽しめるようなものが多い。ギャンブル感覚よりも、楽しい遊びとして昂じるもよし、また、まったくギャンブルはしないで、バフェ・レストランだけを楽しむのも良し。
楽しみ方は、人それぞれだ。
ラスベガスとは、またひと味違う、インディアンカジノ、いかがでしょう。

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