アメリカで食べるステーキの違い

がっつり肉が食べたい!・・と思えば、もちろん、ステーキ。しかし、そこらにあるようなダイナーやファミリータイプのレストランに行ってしまうと、やっぱり、アメリカの肉は硬く、まあ、味もこんなものか?という程度だろう。 当然、値段も安いけどね。。。

もっと、まともな美味しいステーキが食べたいと思うならば、ちゃんとステーキハウスと呼ばれるところか、ある程度の高級店に行くしかないのだ。


では、まずステーキについて説明しましょう。

日本のステーキといえば「霜降り」が人気。なんてったって柔らかいのが一番とされるお国がら。
しかし、アメリカでは柔らかさも考慮には入れるものの・・問題は肉の味、風味も大事なのだ。

さすが、肉食の国だけある。彼らは、それぞれの肉によって、風味の違い、肉の部位による味の違いも、わかっている。
それだけ、メニューには、様々な肉の種類が存在することになる。

New York strip steak(ニューヨーク・ストリップ・ステーキ)

short loin(ショート・ロイン)という牛の腰肉を、やや細長い感じにカットしたもので、もともとは、ニューヨークで考案されたものだから、こんな名前がついているようだ。
これが、もっとも形としては、日本のものに近いだろう。

T-bone steak(Tボーン・ステーキ)

骨つきで、Tの形になっているので、こんな名前がついてるようだ。
ストリップロイン(サーロイン)とテンダーロイン(ヒレ)の2種類の肉の味が楽しめるが、テンダーロインの部分が1/3以上入っているものを、さらに「ポーターハウス・ステーキ」と呼ぶ。

Porterhouse steak(ポーターハウス・ステーキ)

つまり、Tボーンステーキの高級品ということだ。
プロに言わせると・・美しい肉は、白い脂の入り具合や弾力で、どのくらい美味しいかすぐわかるのだそうだ。

Rib eye steak(リブ・アイ・ステーキ)

rib(あばら肉)の中心部分。もともと柔らかい部位なのが特徴。
丸っこい形をしているので、こんな名前がついたようだ。

sirloin steak(サーロイン・ステーキ)

sirloinという、お尻のほうの肉を使ったもの。
日本では、一般人が高級ステーキいえば、「サーロイン」と、すぐに名前があがるようだ。

filet mignon(フィレ・ミニョン)

tenderloin(テンダーロイン)のさらに、内側の部位だけを取り出したもの。
一頭の牛から、ほんの少ししか取れないので、もちろん、値段も一番高いし、また、大きさもほ他のものと比べると小さい。
(テンダーロインというのは、つまり、ヒレ肉のこと)

日本の場合、「霜降り」というのが、一番、高級イメージがあるようだ。
しかし、アメリカでは霜降りにして食べる習慣が無い。
アメリカで高級とされるのは、T-boneやPoterhouse
もちろん、filet mignonは、取れる部分が少ないので、一番高いことにはなるが・・。

ようするに、肉は骨付きのところが旨い!ってわけです。

日本では、「中年を過ぎると、ステーキはどうも胃にもたれてね・・。」なんて敬遠される方もいるようですね。
おそらく、それは、「霜降り肉だから」だと思いますよ。

霜降り肉は、柔らかくてこってりが特徴。
脂分が多すぎるので、あまり、肉本来の味がわからないって欠点もあります。もちろん脂肪分が多ければカロリーも高い。

さて、美味しいステーキの決め手は・・・熟成保存、仕込、調理
その全てに細心の注意が払われたステーキは柔らかく肉の本来の味も楽しめて、とにかく絶品の味になる。

当然、ステーキハウスで、上手に熟成させて、プロが調理したステーキは、美味しいわけです。もちろん、値段もダイナーやファミレスよりは、十分に手間をかけた分、ぜんぜん高いわけですよ!
(肉を柔らかくさせるためには、熟成という方法をとる。一定の温度にした特別の冷蔵庫に入れて寝かせて・・詳しいことはプロに聞いてください・・とにかく、かなり手間がかかりプロフェッショナルな技術も必要らしい。)

ステーキを食べるならば、なかなか日本では食べられないような、Tボーンステーキか、ポートハウスをお勧めします。
しかも、特別に熟成させてある肉を!
ぜひ、肉本来の持つ、風味と味を堪能してみてください。きっと目からウロコでしょうから(笑)


ロサンゼルス付近の人気のステーキハウス

Ruth's Chris Steke House
ビバリーヒルズのロデオドライブにある。

Cut
ビバリーヒルズにもあり、またラスベガスにもある店。

Mastro's Steke House
ここも、ビバリーヒルズの有名店。当然、場所柄、お値段も最高。

Mortons the Steke House
ダウンタウンにあるステキーキハウス。

The Vintage Steke House
サン・ファン・カピストラーノのあるステーキハウス。列車をイメージして、店の内装も楽しめる。

ほとんどのステーキハウスは、ロブスターなどのシーフードも置いている店が多い。
なぜ、ステーキにロブスター?と思うが、大雑把な味のロブスターは、なかなかステーキと一緒に食べると組み合わせがよく、美味しく感じられる。

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