アメリカ旅行で注意すること

海外に出れば、「え? 日本では、これでよかったのに〜。」と思うことも、しばしば。
しかし、郷に入ったら郷に従え・・の言葉どおり、まずは、新しい土地の常識に身をおいてみることでしょう。
また、知らなかったでは、すまされないような、法に触れることになったり、それどころか、逮捕されてしまったら、せっかくの旅行も台無しになってしまう。(-<>-)

もっとも、それすら、「いやあ、いい勉強になったよ〜!こんなのめったに経験できないもんなあ!面白い経験だった!」と思える剛毅なお方ならば、特に何も申しませんが・・・(^^)

基本的に、どこの国においても、基本的にやっちゃいけない事、法に触れることってのは、だいたい同じようなもんです。
ところが、そうは言うものの、ここは、違うぞ!って部分もあるので、ぜひご注意ください。
また、法には触れないけど、大きな習慣の違いがあり、アメリカでは非常識に見られて嫌われるって事もあるので、そこもご注意ください。

チップは忘れずに。⇒なぜ、チップなのか?
人のサービスを受けるところでは、チップを払うもの・・と心得よ。

チップを払わなかったとしても、法には触れません。 ただ、超常識はずれ!とされて、嫌われるだけです(++)もちろん、いいサービスも受けられなくなってしまう!

アメリカでは、レストランのウエイター・ウエイトレス、ホテルのポーター、ルームサービス、美容院、洗車サービス、ツアーガイド、バレットパーキングの駐車場、などなど・・人の手によるサービスを受けた場合は、すべてチップを払うという習慣がある。

日本では、そんな習慣が無いので、いったい、この場合、払わなきゃいけないの? それで、幾ら払ったらいいの? と、戸惑うことも多いかもしれない。
それに、正規の料金を払った上に、またチップを払うなんて、とっても損した気分になってしまうようだ。
それで、つい、ケチりたくなる(^o^)・・とも聞く。まあ、その気持ち、わからなくも無い。

しかし、アメリカと日本とでは、まず、料金システムも違うのだ。
日本の場合は、たとえば、商品を購入した場合でも、商品の料金、送料、手数料が全部混みになっていることが多い。
全部で、定価○○円と請求されることが多いのだが、アメリカでは、それぞれを別に明示することの方が多い。

ホテルにしても同様。日本の場合は、レシートをよーーく見ると、お1人様宿泊料3万円、サービス料10パーセントなど、税金○○円と細々書かれていて、支払いの時に、合計で○○円です・・と、合計金額を請求される。

しかし、アメリカでは、通常、請求されるのは、宿泊料と税金のみで、サービス料は入ってない。しかも、二人で宿泊しても、一部屋分の料金設定になっているのだ。(日本の場合は、1人当りの料金だよね。) ところが、サービス料をホテル側が請求しない分、チップとして、その従業員個人へ、サービスに見合った額を支払うというのがアメリカ。

企業側にまとめて請求されることに慣れてしまってる日本人にとっては、この上なく面倒だし、え!また、チップでお金払うの?という感覚になるのも無理はないが・・結果的には、日本の方法であっても、サービス料として一律で取られてしまっているという事には、かわりないのだ。

むしろ、会社側に一律で支払ってしまえば、相手によって、どんなサービスを受けようが、いつでも同じ額面を払はなければならない。 (まあ、そのために、日本ではマニュアルがあって、従業員が全員、同じサービスをするようにしてるんだろうね〜。)

一方、アメリカの従業員は、企業側からは、最低賃金だけをもらう。ちなみに、2012年のカリフォルニア州の最低賃金は、時給8ドル。 そのため、生活費は、能力しだいで、自力で稼ぐのだ。それが、直接客からもらうチップということになる。つまり、完全能力給ってわけで、しかも、直接、お客からの判断・評価によって、その稼ぎ具合が決まるってことだ。もちろん、チップで稼げないような人間は、そこを辞めざるを得ない事態に必然的に追い込まれることになる。実に、シビアーな国だ。

一律に社員教育をして、マニュアル化している日本の雇用とは、まったく違うってことがおわかりいただけたかな?
そのため、彼らは、優秀な人材ともなれば、自分で勉強し、話術を磨き、知識を増やすために、自費を払うことも惜しまないらしい。また、そのような優秀な人材ともなれば、1日300ドル以上を稼ぐとも聞く。

ところで、そもそも、なんで、そんなチップの習慣が出来たの?・・・と言われると、それこそ、ひとことで言ってしまえば、習慣の違いなのだと思うが・・・この際、もう少し、アメリカの体質について、よく考えてみよう。

たとえば、レストランの給仕係り(ウエイター・ウエイトレス)は、日本では、注文を聞いて、決められた料理を、上手に運ぶってのが基本であって、他の権限は、ほとんど無いと思うんだよね。
ところが、アメリカでは、「付け合せのニンジン嫌いだから、他のものと変えてくれる?」「この肉、まだレアだから、もっと焼いてきて!」「ドレッシングはかけないで、別の入れ物に持ってきて!」「ソースを多めに」などなど・・細かい要望を聞いて、シェフに指示してくれる。

また、「このソースは、どうやって作ったの?」「何が入ってるの?」なんて、質問にも答えてくれる。
さらに、気の利いた給仕ともなれば、「きょうは、ずいぶん混んでいて、待たしてしまってごめんなさい。お詫びの気持ちとして、デザートは僕のおごりだよ!」なんて事もする。

こんな事をされてしまえば、そりゃ、お客は嬉しいし、つい、チップだって、はずんでしまう*(^^)*
ま、それが、彼らの戦略なのかもしれないが・・(笑)。 しかし、彼らの仕事は「いかに、お客に食事を楽しんでもらうか!」なのだ。そして、それをプロデュースするのは、自分である、という、給仕係りのプライドがある。

ここらへんが、店側の方針どうり、言われたとおりに運ぶだけの、日本の給仕係りと、大きく異なるところって気がする。
料理の知識、サービス、笑顔、トークなどを使って、いかに客を満足させるか、それによって、客もチップを払うのがアメリカってわけだ。
お客もまた、黙って運んできてもらうだけでなく、給仕係りと多くのコミュニケーションをとる。
色々な要望を聞いてくれて、気の利いたサービスをしてくれたと思えば、20〜30パーセントのチップをはずむこともあるし、むろん、それ以上もある。
また、中には、呼んでも、すぐ来なかった、「いかがですか?」とも聞きにもこなかった・・ともなれば、せいぜい、10パーセントかな?
稀に、もっとひどい給仕係りに当ったときは、マネージャーを呼んで、しっかりクレームをつけて、「だから、僕はチップを置かずに帰るぞ!」と、ひとこと断ってから帰るのがマナーなのだ。
決して、黙っていては、いけない国なのだ。

アメリカのサービス業は、日本と違い、社員教育や接客マニュアルなど無い方が多いって、先にも述べたが・・、おそらく、それはまた、お客側が、望んでいる事なんだと思う。
だって、注文した、みんなと同じ料理を、ただひたすら、黙って食べるしかないんだったら、きっと彼らは怒り出すだろう(笑)・・・ソースを多くして!これ、嫌いだから、盛り付けはこうして!・・なーんて、一言も注文をつけられないとしたら、彼らは、ひどく窮屈に感じてしまって、ちっとも料理を楽しめないと思う。そうゆう人たちなんだよ(笑)

きっと、そのために、給仕係が存在し、そのために、チップってのシステムも生まれたんじゃないだろうか?
そこらへんが、文化の違い、習慣の違いなのかもしれない・・と、私は思うのだ。

チップの目安として、例えば、レストランでは、料金の15パーセントほど。ハイグレードな高級レストランなれば、最低20パーセントは必要。ホテルのポーターには、並クラスのホテルならば、荷物1個につき1ドル。高級ホテルならば、3ドルほど、などなど。

注:最近では、主に日本人などが利用するホテルやレストランでは、一律にして、チップ混み、サービス料混みで、請求するところもあるらしい。なぜなら、日本人がチップを忘れる(払わない?)為、従業員を守るために、日本風にシステムを変えてる店もあるとの事。

特に超高級ホテルでは、なおさらチップには、心配りをすることだ。(そもそも、日本人だし〜知らなかったもんね〜!のレベルの人が宿泊できるような場所ではないのだ。暗に、国際人・知識階級・金持ちであること・・が要求されてる場だからね。)
また、そういった場所では、サイフからごそごそ出すような、野暮ったいチップの払い方も・・やめるべし!スマートにね!
(スマートなチップの支払い方:1ドル札・5ドル札・10ドル札をあらかじめ用意しておくこと。それをサイフの中にいれず、マネークリップで留めて、ポケットやバックの中に入れておく。タイミングよく、そこからさっと出すこと。)


マネークリップってのは、こーんなヤツ!(写真を参考に)

もちろん、ふつうの旅行者が泊まるようなホテルや、ふつうのレストランだったら、ここまでする必要は無い。 お財布から、ごそごそチップを出そうが、ポケットからくしゃくしゃの札を出そうが・・フツウのところなら、特に問題なし。

さらに、「もったいない!チップなんぞ、絶対払いたくない!」って人は、多くのアメリカ庶民同様、モーテルに泊まって、ファーストフードで、もりもりゴハンを食べよう!(^o^)

以下も参考にしてください↓
アメリカ旅行に行ったときに役立つチップの相場と渡し方
チップの誤った常識(プラザホテルに勤務する日本人から)
チップ(サービス)について(ツアー会社より)
チップの極意
注:「このシチュエーションで、チップはいるのか、いらないのか、また、幾ら払えばいいのか?」具体的に、わからないときは、必ず、現地にあるツアー会社等に、事前に相談する事が望ましい。
日本の旅行代理店や、ガイドブックをみると、ひどく古い内容だったり、現在では、そんな事ありえないだろう?というような内容が記されているものがあるので・・ご注意ください。

12歳以下の子供を1人にするな。人前で裸も禁止
アメリカは、州によって多少法律は違うものの、まず、12歳以下の子供を絶対1人にしてはいけないという法律がある。
たとえ、ほんの数分であっても・・・みつかれば、誰かに通報されて逮捕されるからご注意を!

車の中で子供が寝てしまったため、そのままにして、お店で買い物をして車に戻ったら、ポリスが駆けつけていて、その場で逮捕されてしまった・・・その間、ほんの10分足らずの出来事・・・こんな話も聞いたことがある。(`□´)

また、旅行者が、子供をロビーで待たせて、つい長電話をしていたら、これも通報されて逮捕、という話もあった。

日本では、小学生が、学校から帰っても、親が共働きでいないため、1人で鍵を開けて入ってお留守番(これを鍵っ子って呼ぶんだっけ?)・・なんて事もアリだが、アメリカでは、それは絶対ありえないことなのだ。法に触れることになるので注意。

また、川原で水浴びをしたがる子供を着替えさせようとして、人前でスッポンポンにさせるのも、やめた方が無難。
人前で裸になるのは、欧米ではタブー。もちろん、温泉でも水着着用。子供を大衆の面前で裸にさせると、幼児虐待と勘違いされる事にもなる。
もちろん、酔ったいきおいとはいえ、大人のあなた自身が裸になったら、そりゃ当然捕まります!!

お酒が禁止の場所
ビーチ沿いで、バーベキューとくれば、やっぱビール!・・・といきたいところでしょうが、これは、ダメ!
一般的に、アメリカのビーチで、ビールに限らず、すべてのアルコールは禁止!!
飲みたくなったらバーに行くこと。
ただし、バーでも、べろんべろんに酔っ払ったりすると、すぐにセキュリティーの人が飛んできて、外に放り出されます!
公共の場で、くだを巻いたり、酔っ払いは嫌われる国なのだ!

また、インディアンリザベーションの中には、一切、アルコール禁止のところがある。当然、その中でお酒を売ってるところもなく、外から持ち込んだだけでも、罰せられるから気をつけましょう。
しかも、インディアンリザベーションは、アメリカの州警察の管轄外のところもあり、自治をひいてることも多いので、犯罪を犯すと非常に、面倒ですよ〜。


風邪ひきさん、マスクはしない方が無難かも?
ちょっと風邪気味かな?って思うとき、日本だと、マスクするでしょ?・・むしろ、その方が相手に風邪をうつすさないような気がするし、それが、マナーって気もするんだけどね。(実際はガーゼマスク程度をしていても、空気感染で移るのは一緒なんだそうだ!)

それが、アメリカでは、風邪をひいても、マスクをする習慣が無いので、異様に映ってしまう。
だいたい、マスクをする人は、そもそも、銀行強盗か、ヤバイ事をしようとしてる人!って認識がある。

そこで、2009年だったか、驚異の伝染病で成田空港では、全員マスク姿、街中でも多くの人がマスクをしてた時期があったと聞く。

おそらく、そのさなか、日本の若者5-6人グループが、LAにやってきたのだ。
当然、そのマスク姿のままで、ハリウッドに繰り出したらしい。「さあて、まず、どっから見学したもんかね?」と、街中で相談をめぐらしてたところ・・・いきなり、ポリスに職質されてしまった。

アメリカ人から見れば、どうみたって怪しいのだ!・・・マスク姿の外国人グループ、全員若い。しかも街中で固まって、なにやら、ひそひそと!

まわりの通行人も、げげ!って顔して避けて通っていたようだ。当然、ポリスは飛んでくるよね(笑)

運悪く、その若者グループ、一人として英語を理解できなかったようで、あわや、ジェイルに連行されそうになったと聞く。
たまたま通りかかった日系人が、事情を話して、助けてくれたおかげで、無事解放されたらしい。

なので、マスクにはご注意ください。フツウのアメリカ人はほとんどしません。
あの、伝染病騒ぎのさなかですら、街中で1人もみかけませんでした。

じゃ、アメリカで風邪ひいちゃった人は、どうするのかって?
そういうときは、外に出て仕事しちゃいけません。遊んでもダメです。周りの人の迷惑になるので、家の中で、治るまで、自宅勤務するか、じっと寝てましょう。


>>>Topへ戻る