アメリカといえばバーベキュー(BBQ)

アメリカ人がバーベキュー好きなのは、「アメリカ料理について」でも紹介した通りで、ほとんどの家では、バーベキューグリルを持ち、必ず庭に置いてある。 実は、バーベキュー(BBQ)には、大きく分けて3種類ある。

1.アメリカのBBQリブ・・・これは、今話したとおりのアメリカ人が大好きなもの。
2.モンゴリアンバーベキュー・・・好きな材料を自分で選んで、大きな鉄板で焼いてもらう。
3.コーリアンバーベキュー・・・韓国焼肉のこと。

では、簡単にそれぞれの説明をしながら、レストランを紹介していくことにします。

◆アメリカのBBQリブ
一般的にブタのリブの部分を使う。
(たまにビーフリブも見かけるが、あまり人気が無い、つまり、あまり美味しくないのだ。リブはポークに限る!)
いったい、どうように作られてるものなのか? 外のバーベキューグリルで、簡単に焼くだけか?と思うと、とんでもない!実際は、かなり手間と時間がかかるものなんですね〜。

まず、大きなリブごと、大鍋に入れてゆでる。
次に、特製ソースを絡めて、スモーキーな香りをつけながら、グリルでじっくり焼きあげる。

おおまかに分けるとこの2工程なのだが、時間がかかるし、火にかけたら目が離せなくなる。
それに、作る人によって味は、大きく異なってくる料理なのだ。


●理想的なものは、表面が香ばしく、甘さと酸味、スモーキーな香りが調和していて、中身はジューシーで肉の旨みが感じられるもの。(肉の臭みは一切無いもの)
●食べたときに、簡単に、肉が骨からはずれるもの。(骨に肉がこびりついてしまうようなものは失格。)

味付けとなる、ソースは実にさまざま。 地域によっても特徴があるし、さらに、レストラン、家庭によっても独自のレシピがあり、それが、また、自慢なのだ。

さて、バーベキューリブの専門店を、とりあえず、一軒ご紹介しよう。
Wood Ranch(ウッドランチ) Wood Ranch BBQ and Grill


ロサンゼルスを中心に数店舗あり、ファミリーレストランといった雰囲気なので、気軽に行ける。
さて、メニューは、こんなのはいかがだろう?

もちろん、お勧めは、どーんと大きなリブのフルサイズ。(二人くらいでシェアするのにちょうどいいだろう。)
これに、ディナータイムだと、好きなサイドメニューが2つ選べる。
ここのコーンは、冷凍を使わず、生のコーンを焼いてくれるのでお勧めだ!おなじみのベークドポテトを、サワークリームと青ネギで食べるもいいだろう。お好みでどうぞ!

そして、ハウスサラダ。たっぷりの野菜に、カリカリのクルトンがアクセントで美味しい。
ドレッシングは、もちろんお好みで選べる。写真は、ランチドレッシング。ドレッシングを、自分の手でかけたい人は、はじめに、「ドレッシング・オン・ザ・サイド!」(Dressing on the saide.)と、ひとこと忘れずに。

これは、ただでついてくる、ガーリックブレッド。焼きたてでガーリックとバジルの香りがする、ふわふわのブレッド。 何度でも、おかわりして、ぜひ、パンをもらうことをお勧めする(笑)

こんな、シンプルなメニューは、いかがだろうか? もしも、全部を食べきれない場合は、お持ち帰りすること。とくに、リブは、肉をほぐして、マヨネーズを加えて、サンドイッチにすると、また違った味わい方ができる。もちろん、すごく美味しい!

◆モンゴリアンBBQ
モンゴリアンという名前がついても、全くモンゴルとは関係ない(笑) なぜ、モンゴリアンというのかも不明。きっとモンゴル人もびっくりだろう。

好きな材料を自分で選んで持って行き、大きな丸い鉄板の上で焼いてもらうのを、モンゴリアンバーベキューと呼ぶ。
これは、バッフェのような店の中にも併設されていることも多い。

味付けのソースも様々あり(醤油、ガーリックオイルなど)、これも自分で選べる。
どばっと入れる人が多く、みんな、かなりのてんこ盛り!



うどんに近いものを入れる人が多く、焼きうどんのようにもなる。
もちろん、これに白いゴハン(スチームライス)かフライドライスかを選ぶことが出来るので、その上にのせて食べるというのが、一般的な食べ方。
味付けとなるソースは、しょうゆやガーリックオイルを中心に、東南アジア系の甘みのあるソースを置いてあるところもあり、和風・中国風・東南アジア風が、ミックスしたような料理とも言えそうだ。

評判のいいモンゴリアンバーベキューの専門店⇒ Gobi Mongolian BBQ and Beer House

◆コーリアンBBQ
コーリアンBBQといえば、韓国スタイルの焼肉屋。最近では、日本でも多いので、ご存知の方も多いだろう。
日本の焼肉屋と違って、小皿がたくさん付いてくる。ほとんどが韓国の家庭料理だそうで、キムチ系、ナムル系、大根のナマス、佃煮風小魚、煮物、 サンチュ、韓国風蒸したまごなど。
もちろん、これは無料で、おかわり自由。
どこで食べるか?と言えば、やはり、コーリアンタウンに行くのが一番。 軒並みハングル文字があふれ、この中にいると、アメリカにいる気が全くしてこない。
当然、本場韓国レストランも山のようにありすぎて、逆に、店選びに悩むことにもなる。(笑)
そこで、コーリアンタウンのお店については、現在情報収集中。少々お待ちください!m(--)m

その代わりに、まず、気軽にいけるバフェスタイルのコーリアンBBQを紹介しよう。

●ガーデンバッフェ・シーフードGarden Buffet & Seafood

バフェ(buffet)というのは、日本でいうところのビッフェにあたる。自由に自分で好きなものを持ってきて食べるスタイルで、もちろん、何度でもおかわり自由なお店のこと。
店内は広く、種類も多い。もちろん、肉や魚介類だけでなく、ゴハンやスープ、デザートのフルーツなども揃っている。

大きな骨付きカルビを焼いていると、お店の人が回ってきて、はさみで食べやすいようにカットしに来てくれる。もちろん、従業員は、コーリアンの人ばかりだ。
味付けは、少し甘めのタレ。好きなだけ肉を食べたいとき、大食漢には、ぜひ、お勧めの場所。

●マンナ・コーリアンBBQManna Korean BBQ

ここの店の特徴は、焼肉屋というよりも、クラブスタイルの雰囲気だ。なぜか、ジャパンニーズタウンのビルの3階にあり、音楽ががんがんに入り、暗めの店内で、若者客も多い。
従業員もコーリアンというよりは、一般的なアメリカ人だったりする。
コーリアンBBQ特有の、フリーで付いてくる副菜は、あまり充実してないし、キムチもそれほど美味しくはない。
しかし・・肉だけは、値段から考えると、かなりのクオリティーがある。特に、Kobe Beef(神戸牛)がメニューにあり、これは、実に美味しい!
しかも、25ドルくらいで、オール・ユウ・キャン・イートとして食べられる。

オール・ユウ・キャン・イートというのは、All You Can Eatで、つまり、「この料金で、いくらでも食べられますよ!」というスタイル、バッフェと違うのは、運んできてくれる点。

神戸牛をメインにいっぱい食べて、お酒を飲んで、みんなでワイワイ盛り上がるには、最適な店といえそうだ。


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